最近は高速道路料金の自動精算用にETCカードがすっかり普及していますが、このETCカードは、通常クレジットカードの追加機能として提供されています。

ところが、債務整理をしたときのデメリットの一つとして、クレジットカードが使えなくなるということは、よく知られています。

そのため、債務整理をしてクレジットカードが使えなくなると同時に、このETCカードも使えなくなることをご存知でしょうか?

ETCカードの利用による料金的な特典もあることから、仕事などで高速道路をよく利用する人にとっては、経済的にも痛手となってしまいます。

今回は、債務整理をするとETCカードが使えなくなること、それについての対応策も合わせて解説していきます。

ETCカードとは?

ETCカードは、高速道路の利用料金の支払いを自動的に行うためのカードです。

その料金は、クレジットカード会社によって立て替えられ、のちに利用者がクレジットカードの利用代金と併せて支払うことになります。

現在では、どの高速道路でも大半がETC専用の料金所となるほど普及しており、ETCカードがないと、大変不便を感じるものです。

また、ETCカードを使うことにより高速料金の割引もあります。

例えば、NEXCOでは、ETC車限定で、「平日朝夕割引」「休日割引」「深夜割引」「ETCマイレージ」など、現金では受けられないサービスをたくさん設けています。

そのため、経済的にみても利用価値が大きいといえます。

このようなことから、その普及率は著しく、なんと88%がETC車といわれています。

ETCカードはクレジットカードの追加機能

ETCカードは、クレジットカード会社から発行されます。しかし、ETCカードのみの発行は行われておらず、通常クレジットカードの追加機能として提供されています。

債務整理をすると、債務整理をしたクレジットカードは使えなくなりますね。

そうなると、そのクレジットカードに追加されているETCカードも同時に利用できなくなります。

任意整理の場合は、整理する債務を選ぶことができるので、ETCカードが追加されているクレジットカードを整理の対象から外すということもできます。

しかし、これも時間の問題です。クレジットカード会社が定期的に行う途上与信により、個人信用情報の照会が行われるとともにブラックリストにのっていることが知られてしまい、クレジットカード、ETCカードとも、利用停止となってしまうでしょう。

ETCカードが何としてでもほしい!

これほど便利で特典もあるETCカードですので、よく高速道路を利用する人の中には、なんとかして手に入れる方法はないのか?と思う人も多いのではないでしょうか?

そのような人には「ETCパーソナルカード」をお勧めします。

これは、各高速道路会社が共同で発行しているETC専用のカードです。

このカードの大きな魅力は、「ブラックリストにのった状態でも作ることができる」ということです。

ブラックリストにのった状態でも持つことができる理由は「保証金制度」です。

保証金を預ける代わりに、与信審査がありません。つまり、ブラックリストであることを知られることがないのです。

ETCパーソナルカードを作るときには、まずはじめに保証金を預ける仕組みになっています。

この保証金は、自己申告である「月々の平均利用額」の4倍と定められています。

また、月の平均利用額は5,000円単位、保証金額は最低20,000円から、かつ20,000円単位となっています。

例えば、月の平均利用額を5,000円で申告すると、5,000円×4で20,000円の保証金を預けなければいけません。

月の平均利用額が10,000円だと、保証金は40,000円となります。

このように、保証金の額はかなり大きいので、債務整理をした後では厳しい面もあります。

しかし、「一か月の利用限度額は保証金の8割まで」と決まっているため、保証金をあまり少なくしてしまうと、実際利用中に、カードが使えなくなるという恐れがあります。

利用料金は、翌月に銀行口座から自動引き落としとなります。

万が一、残高不足で利用料金の引き落としができない時には利用停止となってしまいますので、前もって十分な金額を入れておく必用があります。

事業主にはETC法人カード

個人タクシー、トラック運転手、配送業など、なんらかの事業を営んでいる人には、「ETC法人カード」、または「ETCコーポレートカード」の選択肢もあります。

これらは、高速情報協同組合が発行元で、出資金10,000円を預けるシステムとなっています。

高速情報協同組合が独自の審査を行いますが、個人信用情報を照会することはないため、ブラックリスト状態であっても問題となりません。

こちらも後払いの口座引き落としとなりますが、ETCパーソナルカードのように高額な保証金を支払う必要がないので、負担が少ないことが魅力です。

まとめ

債務整理をするとETCカードが使えなくなるかどうか、解説していきました。

残念ながら、債務整理をすることによりETCカードも利用できなくなることがお分かりいただけたかと思います。

ETCカードは、クレジットカードの追加機能として提供されているため、クレジットカードが利用停止となれば、同時にETCカードも停止になるのです。

特典も多く、普及率も高いETCカードが使えないと、正直とても不便になり、特に高速道路を頻繁に利用する人にとっては、経済的にも負担となってしまいますね。

そのような時には、対策として「ETCパーソナルカード」「ETC法人カード」「ETCコーポレートカード」の利用が考えられますので、ぜひ検討してみてください。

 

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